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手づくり絵本コンクールで佳作・入選になった絵本

手づくりで作った絵本をコンクールに応募すると嬉しい結果をいただく

 

受賞絵本は プロフィール ₌受賞歴₌ で 紹介 

 

佳作と入選になった絵本を紹介します。 

 

 

2000年 次女のお絵描きとコラボした絵本『あやかのやきききた』完成

 

2001年 『あやかのやきききた』 サンパル手作り絵本コンクール 入選

 

あやかのやきききた

え:むらかみあやかはるか/さく:むらかみひろこ

サイズ:27.8×25.5cm

ページ数:30ページ

タイプ:ハードカバー

状態:全ページ原画

製本:村上浩子の手による製本

2000年 完成 

場面①  ②  ③  ④  ⑤ 

次女・あやかが2歳の頃、毎晩寝る前に聞いてきた言葉があった。

布団に入ると、いつものように絵本を読み、さあ寝ようとしたとき

次女が発した言葉

「ねえねえ “やきききた”ってなに?」

 

「え? なになに?」突然で驚いた長男と長女と私

 

“やきききた”とは何か? 次女に探りを入れ、何者かを追求しながら言葉遊びを楽しんでいた。のではと思う。

 

2か月も過ぎた頃、パタリと言わなくなった。

 

大きくなって「あの時なんか毎晩言ってたよね。あの言葉って何だった?」そう言いたくなかったので、子どもたちの言葉と、その当時描いていたお絵描きを合わせて絵本に残した。 

 

 

1996年 学生時代に学んだレタリングの技術。それを生かした絵本「まる・さんかく・しかく」を創作

 

2002年 「まる・さんかく・しかく」     サンパル手作り絵本コンクール 入選

 

まる・さんかく・しかく 

作:むらかみひろこ

言語:日本語

サイズ:25.8×25.6cm

ページ数:28ページ

タイプ:ハードカバー

状態:全ページ原画

製本:村上浩子の手による製本

1996年 完成

 

扉  場面①  場面②  場面③  場面④  

 

子の後、さんかく しかく と 場面は続く

さて さんかくは? しかくは?

 

 

2001年 次女のお絵描きとコラボした絵本『たのしい』完成

 

2003年 『たのしい』 サンパル手作り絵本コンクール 入選

 

たのしい 

え:むらかみあやか/さく:むらかみひろこ

言語:日本語

サイズ:32.7×24.8cm

ページ数:14ページ

タイプ:ハードカバー

状態:全ページ原画

製本:村上浩子の手による製本

2001年 完成

 

場面①  ②  ③

4歳になった次女は何をやっても「たのしい」を点呼

お絵描きでも楽しい顔をいっぱい残していた。それらを抜粋し絵本に張り付け、文章は「たのしい」だけで展開

 

子どもの絵はアートだ! 

 

 

2002年 次女が折った折り紙のピアノを残したくて折本絵本『だいすきなぴあの』を作る

 

2003年 『だいすきなぴあの』  おおしま国際手づくり絵本コンクール 子どもの部門 奨励賞

 

だいすきなぴあの

おりがみ・え:むらかみあやか/さく:むらかみひろこ

言語:日本語

サイズ:16.0×17.6cm

ページ数:18ページ

タイプ:クルミ製本

状態:全ページ原画

製本:村上浩子の手による製本

2002年 完成

 

場面①  ②  ③  ④  見返し

 

④の後 ブルー、パープル グリーン シルバー ブラックの折り紙ピアノと歌と続く

  

折り紙に描いてあるピアノの鍵盤が愛おしくて残したくなり二人で制作

 

 

2004年の年の暮れ、2005年(酉年)の新年の挨拶にと年賀状のイラストを描いていた。

その横で何気なく次女が描いた鶏の絵あり手が止まった。次女が描いた絵をそのままコピーして翌年の年賀状のイラストとして使った。

その絵に色を付けてみると絵本のキャラクターになった。その頃、知り合いが結婚。そのお祝いにと“出会い”をテーマにした。

『コッケくんとコッコちゃん』完成

 

2005年 「コッケくんとコッコちゃん」 サンパル手作り絵本コンクール 佳作

 

コッケくんとコッコちゃん 

作:むらかみあやか/むらかみひろこ

言語:日本語 

サイズ:19.8×15.3cm

ページ数:28ページ

タイプ:ハードカバー

状態:コピー印刷

製本:村上浩子の手による製本

2004年 完成

  

見開き①  ②  ③  ④  ⑤  ⑥  ⑦

 

コッケくんとコッコちゃんは出会いました  さてこの後は……

 

 

この頃からスキャン、画像処理。文字入れ編集、プリント、手製本で増刷するようになる

 

 

子どもたちが大きくなるとお絵描きに興味を示さなくなりコラボ絵本が作れなくなっていった。 

 

出品していた画廊より猫展への誘いを受ける。猫テーマですからもちろん猫絵本を期待される。しかし猫が描けない。

実は犬派。猫絵本をたくさん描いているから猫好きと思われることが多いが、どちらかと言えば苦手だった。

猫を描く気にならなかったある日、以前住んでいた京町家の裏庭に子猫が生まれた。どうやら近所のドラ猫が生んだようだ。

猫苦手にとっては厄介な出来事!居付いてもらっては困る。

子どもには、エサをあげない、遊ばない、家の中に入れない、と促していた。

子猫は高い塀に囲まれた裏庭からはどこにも動けないでいた。そのうち縁側の外にちょこんと座り、あどけなくおびえるような表情で、じっとこちらの様子をうかがう姿を見せるようになった。それが毎日の日課のように。

親猫は毎日おっぱいをやりにやって来ていた。

2か月を過ぎた頃、子猫は少し大きくなり、ジャンプ力を備え、塀を乗り越え、裏庭から姿を消してしまった。

突然のことで寂しくなった。

あどけない表情が少し緩んだように見えていた。ちょこんと座ってこちらを見る姿、その姿を見るのがこちらの日課にもなっていたことに気付き、何かぽっかり空いた感覚。

すると子どもから、こっそり「ちゃこ」と名付けて呼んでいたこと、牛乳をあげていたこと、タオルを渡していたこと、などを知った。

こっそり写真も撮っていたことも。その写真を見た瞬間、子猫を描きたいと思った。

このエピソードも少し交え、簡単なメッセージ的な文章を付けて作ったのが絵本 『ぼくはこねこのちゃこ』 入選になった。

 

 

2007年  「ぼくはこねこのちゃこ」  サンパル手作り絵本公募 入選

 

ぼくはこねこのちゃこ 

作:むらかみひろこ

言語:日本語

サイズ:17.3×14.6cm

ページ数:36ページ

タイプ:ハードカバー

状態:コピー印刷

製本:村上浩子の手による製本

2007年 完成

見開き①  ⑥  ⑫  ⑬  ⑰

 

この絵本を作ったことで猫が受け入れられるようになり 猫の絵が描け 猫絵本を作るようになった。

 

 

  

“えほん教室”開催依頼の他にワークショップ開催の依頼などもいただいていた。 

 

2時間でできる絵本として“簡単絵本づくり”を提案していた。サイズは約18㎝ 10ページ

見本がある方が良いので簡単に作る絵本を考えていた。文章は童謡を使い、絵も簡単に水彩で仕上げた。

本当に早くでき、ワークショップや読み聞かせでもわりに好評。

 

上製本でなかったから応募するのは躊躇したが出してみた。佳作受賞

 

2008年 「ずいずいずっころばし」 下松手づくり絵本コンクール 佳作

 

ずいずいずっころばし

作:むらかみひろこ

言語:日本語 

サイズ:17.8×19.2cm

ページ数:10ページ

タイプ:クルミ製本

状態:スキャニング プリンター印刷

製本:村上浩子の手による製本

2008年 完成

 

見開き①  ②  ③  ④  ⑤  裏表紙

 

 

 

「食育をテーマにした絵本ってなかなかないんです」知り合いの言葉

 

食育に関する絵本を作りたくなっていた。 

 

田舎から毎年届く野菜。特に子どもはじゃがいもとたまねぎが大好き。おじいちゃんのたまねぎとじゃがいも(子どもたちはそう呼んでいた)を食べてしまい、スーパーの食材を使って“肉じゃが”を作ると「おじいちゃんのたまねぎとじゃがいもやったらもっと美味しいのに」とぼやく。

 

うん? これって食育かも

 

この逸話がベースになり、田舎のじいちゃんが作る野菜が何故美味しいのかを追求した絵本『たまねぎくんとじゃがいもくん』 を制作

佳作受賞 

 

2011年 「たまねぎくんとじゃがいもくん」  下松手づくり絵本コンクール 佳作

 

たまねぎくんとじゃがいもくん 

作:むらかみひろこ

言語:日本語

サイズ:24.2×20.56cm

ページ数:32ページ

タイプ:ハードカバー

状態:スキャニング プリンター印刷

製本:村上浩子の手による製本

2011年 完成

見開き①  ②  ③  ④  ⑥  ⑧  

 

田舎に着いた都会のたまねぎくんとじゃがいもくんは……

 

 

 

2012年 「はあやのおんがくかい」 下松手づくり絵本コンクール 佳作

 

 

2010年 “東京展”でマーベラス賞をいただきましたので絵本の詳細はこちら ≫≫ 

 

 

 

 

コンクールに応募しなかった手づくり絵本はまだまだあります。

 

またの機会に紹介できたらと思います。

 

 

 

読んでいただきましてありがとうございました。